きんとうん

最近うねり取り修行はじめました

『告白』読了

間が空くと書きづらくなるので書こうと思ってたのにUPしそこねました。

次の月足を書いてますが到底追いつけない。ので、場帖つけるときに少しずつ各銘柄のチャートを確認してますが、見てるだけでは頭に残らないので、やはり書いて覚えたい。

ここんとこ会計帳簿の締めとかをしていました。一段落したので、息子に日商簿記2・3級同時合格させるべく特訓することに。学校の授業がネットに切り替わってずっと家にいて何だか退屈そうなので、暇なら取ろうよと唆しました。共通の話題ができて私は嬉しいけど、あっちはどうでしょう。

成人式が流れても意外とケロッとしています。友達とはスマホで連絡取ってるので平気なんだそうな。出かけないでくれるのはありがたいけど、入学式用に揃えたスーツが箪笥の肥やしなのが母は無念なのよ。

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ちょっと前ですが、町田康の『告白』を読了。2005年作、谷崎潤一郎賞受賞。河内十人斬りの城戸熊太郎が主人公。 

河内弁なのかな、で展開されるので、東京モンには外国のような、薄皮一枚隔てたような感覚がありました。相方が富田林市生まれなので、読ませてみたいです。

思弁的な子供って、これ私の話かしらって引き込むのと視点のずらし方が上手いので、救いのない話なのに読みやすかったです。色恋と仁義の話かと思ったら大間違い、窮屈で怖ろしい自己欺瞞のイタイ話で大変おもしろかったです。津山三十人殺しとかオウム真理教事件を彷彿とさせる話でした。

真面目で臆病で自分にしか関心がなく、実力がないのにプライドが高い一方で自己肯定感が低く屈託している人って、私含めて思春期にはいっぱいいましたが。

経験を積むこと無く成熟できずにこじらせて、接点=素敵なお相手とかやりがいのある仕事でも趣味でも目的でも、そういうのを持てないで、ずっと内的世界にいるのは辛いことだと思う。外行って色々やってみ、って言いたいけど、そういう人には届かない。

これ読んで、自分が育った郷土文化の影響は自覚している以上に根深いと思いました。色川武大を全集買うくらい好きだったけど、舞台が知ってる土地だったのが大きかったような。郷土そのものに固着したいとは思わないので、意に反して、ですね。